さて、去年初めて観て感動した、シルク・ドゥ・ソレイユのショー。
ラスベガスの代名詞みたくなってますが、カナダで設立された集団なんだってね。
パフォーマーのレベルが半端なく高く、オリンピックメダリストが多数在籍し、日本人もいるそうな。
ラスベガスでは、各演目がホテルの専用劇場で演じられるので、このホテルでこれをやっている、みたいになってます。
今回は人気の高いカーのチケットをゲット。
去年と同じ時期に来てしまったので、一番人気と言われるオーがまたしても休演中だった、ってのもあるのですが。
チケットはネットでも買えるのですが、今回、公演の前日に買おうとしたら、直前すぎたためか、バウチャーをプリントして持って来い、って出てきました。
えー、プリンターなんてないんですけど、前はそんなことなかったんだけど。
そんなわけで、今回はTix 4 Tonightっていう、当日券が安く買えるって店で、ディスカウントチケットを買ってみることにしました。
ちょうど宿泊してたとこの隣にあったんだよね。
チェーン店なので、ここ以外にもちょいちょいあります。
ガイドにはすげー並ぶって書いてあったけど、今はさほど繁忙期でないこともあって、がらすき。
軒先の電光掲示板に、その日売り出されているチケットが出てくるのですが、実際には探しきれません。
ぽひゃっと立ってたら、お姉さんが声かけてくれて、何さがしてんの?って聞いて、手持ちのipadで調べてくれました。
この日、カーは夜9時半公演回で2~3種類の値段の席が空いてたので、その中で一番安い席を買いました。
元の値段は100ドルちょいの席だったらしいので、多分下から2番目くらいの席だろうと。
手数料抜きで2割引きくらいだから、手数料入れると、そーんなに割引でもないのかな、高くはないけど。
看板ではハーフ、半額って言ってますけど、実際に半額になってるチケットなんて、有名なショーだとほとんどないと思います。
ただ、座席番号入りのチケットをその場でもらえて、5分前までに会場に行けばいいので、今回はその便利さのメリットが大きかった感じ。
※ガイドでは、バウチャーが渡されてチケットは各ホテルの劇場オフィスで交換、となってましたが、今回はダイレクトにチケットがもらえました。
買う時に写真付き身分証が必要なのと、メルアドとか聞かれるのと、他のチケットも買わないかって勧誘されます(笑)。
例えば、プラス2ドルとか3ドルとかで、いろんなホテルのレストランが割引になるチケットとか。
こんなにたくさんのレストランカバーしてるからお得だよん、とかいわれます。
行くところがこのリストに入っているなら買うのもありなんだろうけど。
他にも、エッフェル塔(展望台)の割引とか、美術館の割引とか、いろいろありました。
うまくつかえばお得なんだろうけど、そこまで把握しきれません。
とりあえず全部ノーって断って、お目当てのチケットだけを手に入れました。
今回のショーは、MGMグランドってホテルに専用の劇場があります。
ここは建設当初、世界最大のホテル&カジノという鳴り物入りだったそうで、今は面積では他に抜かれたものの、未だ人気の高いホテルだそうな。
日本からのツアーもよく入るらしい。
広々してます。
ここを降りるとカジノエリア。
開演時間が遅かったので、先にごはんにしようかと。
和食?
だね、すしのカウンターだ、なんかかっこいい作りだ。
ここでお寿司食べなくてもいいよな、ということで
おさかなやさんに入りました。
後から写真見て気づいたんだけど、テーブルがウロコ模様だった…
今回はマグロのたたきみたいなのと
エビにカニ肉が詰まっていて、トウモロコシのソースが添えてあるというものを頼みました。
なんか食べなれない味だな、という印象でしたが、アメリカ南部の味付けだったらしい。
パンも多分トウモロコシベースので、ちょっと甘めでした。
もちょっと食べたいな、という感じだったので、パンプディングを頼んだら
ホッカホカで、そこそこの量が来ました、でも、甘すぎず、冷たいクリームともあって、割とおいしく頂きました。
お腹も満たされたところで、いよいよショーを見に行きます。
その前に、慌てて予習、去年と同じパターンだ…
カーは一応ストーリー性があって、少年と少女が旅する物語、といっても、いかようにでも解釈できるレベルで、がっつりお話があるわけではないらしい。
時々会話があるらしいが、英語でもなければ何語でもないとか。
※☆×〇※〇☆××※💀…みたいなんだろうね、きっと。
カーのプログラムの表紙。劇場内は撮影禁止なので、この先挿入されてる写真は、入口とお土産物屋さんの写真になります。
見どころは舞台装置のすごさで、ステージが斜めったり、果ては垂直になったりするとか。
そんな状態で演じるパフォーマの身体能力の高さたるやすさまじいもの。
あと、ところどころアジア色が出ているそうで、コスチュームがお坊さんぽかったりするとか。
但し、日本というよりは、インドや中国といった感じらしい。
というわけで、予習終わり(笑)。
観て感じればいいってことみたい。
で、実際にボクが見た感想。
すごかった、マジ、すごかった。
表現力のなさにトホホですが…言いようがないんだもん、他に。
ホントに舞台が斜めったり立ったりするんだよね。
嵐に遭った船の揺れ方も半端なくて、実際パフォーマーが振り落とされていくのですが、あれは失敗じゃないだろうかとかドキドキしちゃいました。
実際、2013年に(どの場面かわかりませんが)落下事故で一人亡くなっているのだそうです…
カーは、ゴリゴリのサーカス的パフォーマンスオンリーって感じでもなくて、もっといろんな要素が入り混じっている感じ。
例えば、ある時は戦いのシーンで、ダンス的な要素が入ったかと思えば、ある時はステージが砂で満たされて、カメやヒトデの着ぐるみを被ったパフォーマーが出てきて笑わせる。
超動きづらそうな着ぐるみなのに、巧みに側転とかするさりげなさがウケる。
旅の途中の少年たちが、このカメの卵でキャッチボールしながら、その意味不明な言葉をしゃべったり。
無理くり文字に落とすと
ふっひゃ~らぱ、かちゃぶらちゅばってぃ、ちょべちゅわ~きゃぱ‼
みたいな、ほんとにこういう感じなんだってばぁ、だから、何語でもありません。
笑えます。
あと、影絵、でいいのかな?
子どもの頃、スクリーンに光を当てて、手で狐とか蝶の形作って、それ動かして遊んだあれ、あれが出てきてびっくりした。
巨大スクリーンに、すごく繊細な手の動きが映し出されたのは圧巻でした。
あと、バトントワリングの個人芸が披露される一幕もありました。
元世界王者の日本人がここで活躍しているという話を読んだことがあるので、もしかしてその人だったのかな…
そういう要素と、息をのむ空中浮揚のシーンや垂直のステージといったサーカス的要素が、緩急つけたいいリズム感を生み出していました。
で、去年観たミスティアとどっちがいいか…という話なのですが。
正直、甲乙つけがたし、でした、ボクは。
好みでも、どっちって言い難いな、ホントにどっちも好きです、ボク。
ひとつ思ったのは、どっちかを先に見ている場合に、その延長線上を期待して観るとちょっと違うかも、ということです。
全く違うものだと思って観たほうがいいかなと。
去年観たミスティアは、人の身体能力の高さを前面に出して、純粋にサーカス的、あるいは雑技団的すごさで魅了する感じ。
ストーリー性も全くナシとされています。
舞台も道具も、あくまで人のパフォーマンスを支え、引き立たせるものとして存在しています。
ある種、パフォーマーの個人芸、職人芸的側面が強く感じられます。
一方でカーは、舞台装置もパフォーマーも、すべてが一体となったチームワーク、という感じです。
個々のパフォーマーのサーカス的演技が前面に出る一幕もありますが、すさまじい舞台装置を引き立たせるために、パフォーマーが影の演技をしている場面もあります、船から落ちる場面などはまさにそう。
ストーリーがはっきりしているわけではありませんが、戦いのシーンなどは演劇を観ている感がありました。
というわけで、客観的には好みが分かれそうな気がするのですが、ボクはホントにどっちとも言い難い。
もひとつ人気のオーとやらをぜひ見てみたいなぁと思った次第でした。
今夜もありがとう。
って、この入口にいた巨大な竜、いつ出てきたっけか?
うーん、覚えてない…😆
にほんブログ村